ひふみ投信で有名なレオス・キャピタルワークスが12月25日のクリスマスに新規上場します。
そこそこIPOの規模が大きく、投資家には有名な投信の会社のIPOが買いなのかを個人的に検討しましたので、記事にしたいと思います。
ひふみ投信のレオス・キャピタルワークス(7330)が上場するIPOは買いか?
レオス・キャピタルワークス(7330)の基本情報
レオス・キャピタルワークスという会社名は知らなくても、ひふみ投信という言葉は投資家の人達は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ひふみ投信というのは、レオス・キャピタルワークスが販売する投資信託で、成長企業に投資して、どんどん預かり資産を増やしている人気の投信です。
そして、代表の藤野 英人氏のインタビュー記事が投資系の雑誌に多く掲載されていたり、カンブリア宮殿に出演したことで、個人投資家にはとめも有名な投信だと思います。
レオス・キャピタルワークスの事業は主に投資信託委託業務で、ひふみ投信以外にもひふみプラスやひふみ年金なども取り扱っています。
IPOの条件は公募株式数は3,162,300株で、ソフトバンクに比べると圧倒的に少ないですが、新興市場のIPOとしては大きな部類に入ると思います。
想定価格は2,010円ですが、仮条件決定日 は12/4のため、12/3時点ではまだ仮条件価格は決まっていません。
純資産額は年々増えており、売り上げについても右肩上がりで成長しています。
これらの条件も考慮に入れて、レオス・キャピタルワークスのIPOが買いかを考えたいと思います。
レオス・キャピタルワークス(7330)は買いか?
個人的な意見として、IPOとしての魅力はあまり無いと思います。
魅力が無いと思う理由は以下の通りです。
- 公募株式数が多く売出の枚数が多い
- 人気のある業種ではない
- 売り上げは右肩上がりだが、業務内容が不安定
上記理由を簡単に説明します。
公募株式数が多く売出の枚数が多い
これは公募株式数が多くプレミア感が薄いのと、親会社や既存株主などからの売出の割合が多いのがマイナスポイントです。
売出は会社に資金が入らず、大株主達の資金回収が目的です。
今回の上場の目的は大株主達の資金回収が1番目の理由なのだろうと考えてしまいます。
人気のある業種ではない
ひふみ投信自体は人気がありますが、投資信託委託業務自体は人気のある業種とは思えません。
ひふみ投信の名前でどこまで人気が出るかがポイントかなと思います。
売り上げは右肩上がりだが、業務内容が不安定
売り上げは右肩上がりに成長していますが、投資信託業務自体が相場環境に左右され、景気の悪化の影響をまともに受ける可能性が高いと思います。
実際にリーマンショック時に今の親会社に株を買ってもらって救われたようです。
結局、レオス・キャピタルワークスを買いかを検討した結果、上記の理由から魅力はほとんど感じませんが、何だかんだ言っても、公募割れはなく初値も多少は上がると思いますのでIPOに申し込みしますので、買いでOKだと思います。
ただ、IPOのセカンダリーとしては、初値が大幅下落でもしない限りは見送ります。
理由は既に説明した通り、長期投資に向かず、株の銘柄としては魅力を感じないからです。
レオス・キャピタルワークスの株をセカンダリーで買うぐらいなら、堅実にひふみ投信を買うかもしれません(笑)
まとめ
話題の新規上場銘柄に思うこととして、前回のソフトバンクに続き、あまり好意的な記事にはなりませんでした。
やはり私は個人的に大型銘柄+大株主の売出IPOは好きではありません。
ということで、私の結論としては公募割れは無く初値は多少上がると思うのでIPOに申込みはするけど、セカンダリーはほぼ見送るです。
一つだけ断りを入れておくと、私は個人的には代表の藤野 英人氏の投資への考え方は尊敬しますし、非常に好感を持っています。
ただ、この会社を投資対象として考えるとあまり魅力を感じないだけです。
ちなみに、藤野氏が大株主でオーナー社長だったら、もう少しだけ魅力を感じていたかもしれません。