東証の3市場体制への再編で損する企業は?影響を考察

東証は現在の4市場体制から3市場体制への変更を検討しているというニュースが流れました。

その際に、東証1部の条件を見直し、東証1部の企業数を減らすことも合わせて検討しているということです。

もし実現した場合の影響と損する企業について考察したいと思います。

スポンサーリンク

東証の3市場体制への再編で損する企業は?影響を考察

東証の3市場体制への再編の影響を考える前に、まずは報道されている内容について確認したいと思います。

東証の3市場体制への再編とは?

東証の3市場体制への再編とは、現在の東証の4つの株式市場(東証1部、東証2部、ジャスダック、マザーズ)から東証2部とジャスダックを統合し、3市場体制(東証1部、東証2部+ジャスダック、マザーズ)へ集約することを検討するという内容のニュースです。

その際に東証1部の条件を見直し、東証1部の企業数を大幅に絞り込むことも検討しているとのことです。

この再編を実施する理由としては、東証の上場企業の約3600社のうち、1部上場企業が約2130社で圧倒的に多く、東証2部は約494社で残りはベンチャー系のジャスダック(726社)とマザーズ(276社)に上場しており、東証2部の意義があまりなく、ベンチャー系の市場が2つあることも分かり難いためとされています。

なお、2019年1月5日時点では、この再編が実施されることは確定ではありません。

東証の再編案に思うこと

実は私もこの再編については賛同する部分があります。

それは、東証1部上場企業と言えば、世間的には信用が非常に高く優良企業であるとされていると思いますが、あえて企業名は出しませんが、1部上場企業といっても、ベンチャー企業に毛が生えた程度の会社やずっと赤字の会社もたくさんあり、現在の東証1部の価値に対して疑問を持っていました。

そのため、優良企業しか上場できない東証1部という最高峰の市場にするため、ハードルを上げるというのは賛同できる施策です。

 

また、ベンチャー市場から東証1部への市場替え条件のハードルが低いせいで、東証2部に市場替えする企業が少なく、そもそも東証2部って必要あるのかと常々思っていました。

そういう意味で、東証1部のハードルを上げ、大半の中堅企業が集める市場として東証2部の存在意義を作り、ベンチャー市場はマザーズ1つだけにするというのは非常に理にかなっている改革だと思います。

マザーズは業績が不安定なベンチャー企業が上場し、東証2部には東証1部を目指す優良な成長企業がたくさん上場されているという形が理想かなと思います。

しかし、この再編は東証2部とジャスダックを統合するだけではなく、東証1部から落ちる企業が多数出るということで確実に損する企業が出てきます。

次にその影響について考えたいと思います。

東証の3市場体制への再編の影響は?

確実に影響を受けて損する企業は東証1部から降格する企業です。

ニュースの中には東証1部の条件として、時価総額500億~1000億円を基準として、約600~1000社に厳選するという内容がありました。

つまり、現在の半分以上の東証1部上場企業が東証2部へ落ちることになります。

東証2部とジャスダックを統合した市場を「中堅企業向けの市場です」と東証がいくら声を大にして言ったとしても、花形の東証1部から落ちたとなればイメージダウンは避けられず資金調達や実際の営業、人員の採用にも影響が出ることは避けらないと思います。

また、東証1部の銘柄にしか投資しない機関投資家や大口投資家、海外投資家からの資金が流出する可能性もあり株価が下落すると思われます。

この東証の3市場体制への再編は決定事項ではなく、やるとしても時間がかかると言われています。

しかし、この報道を受けて、必死に業績を伸ばし時価総額を上げる努力をする企業は良いですが、下落の条件に当てはまりそうな1部上場企業に投資している場合は注意しておいた方がいいかもしれません。

この手の話は東証2部に落ちた時ではなく、3市場体制への再編が決定した瞬間から該当する企業の株価に反映し下落する可能性が高いからです。

 

次に影響を受けるのは、東証1部への昇格を目指す新興市場の企業です。

現在は東証1部への市場替えのハードルがそれほど高くないため、東証2部を経由せずに1部へ昇格する企業が多いです。

しかし、この再編が実施されたら新興市場から東証1部への昇格は困難になり、まずは東証2部へ昇格することになると思います。

再編後の東証2部がどうなるか分かりませんが、東証1部と東証2部ではやはり信用力や人気も全然違いますので、東証1部に鞍替えすることによるメリットを受けられなくなってしまう点はマイナスです。

そういう意味では、私が保有中のファイバーゲートやフェイスネットワークが東証1部への昇格を目指していますが、再編後であれば時価総額的にも直接1部昇格は難しいと思われます。

降格というイメージダウンはありませんので、1部から降格する企業に比べれば受ける影響は断然マシですが、株価に東証1部への市場替えの期待が織り込まれている場合は注意が必要だと思います。

 

逆に東証1部に残った企業や再編後に昇格する企業は、現在よりも東証1部の価値が増すため、更に資金が集まり株価が上昇するというメリットがあると思います。

このような企業に投資しておくのも一つの戦略かもしれません。

まとめ

東証の3市場体制への再編は決定事項ではなく、実施するにしても時間がかかると思われます。

しかし、再編の実施が確定したら、降格する企業を中心に株式市場は大混乱する可能性があります。

降格の対象になりそうな中途半端な時価総額の東証1部企業に投資している方は注意した方がいいかもしれません。

株式市場の混乱は勘弁してもらいたいですが、個人的には3市場体制への再編に賛同する部分もあるため悩ましい所です。

今後、このニュースは株式投資をしている方にとって、影響が大きいためチェックしておいた方がいいです。

このブログでも情報がアップデートされたら、また記事にしたいと思います。

スポンサーリンク
市況・株式銘柄分析
スポンサーリンク
BK.Mをフォローする
凡人サラリーマンの投資のすすめ