個人では空売りできない銘柄でも、機関投資家は株を大株主などから調達してきて空売りができます。
特に私がよく売買するような新興市場の銘柄で機関投資家から空売りされた場合はどうするかというテーマで記事を書きたいと思います。
機関投資家から空売りされた銘柄はどうすべきか?
新興市場で賃借銘柄ではない株で空売りされた銘柄についてですが、皆さんは確認方法をご存知でしょうか?
念のため、確認方法から説明します。
空売りされているかどうかを確認するには?
機関投資家の空売りは東証のサイトで確認することができます。
このサイトでは、「有価証券の取引等の規制に関する内閣府令」に基づいて、取引参加者より報告を受けたもののうち、残高割合が0.5%以上のものについて掲載されているため、すべての空売り残高を完璧に把握できるわけではないですが、かなり参考になります。
また、上記のサイトから情報を収集し機関投資家の空売り残高を銘柄ごとに時系列でまとめてくれているサイトも存在し、私はそのようなサイトをよく利用させてもらっています。
私がよく利用しているサイトはkarauri.netです。
このサイトは証券コードを入力すればその銘柄が空売りされているかを検索でき、時系列で空売り残高が確認できるので、非常に使いやすいサイトです。
保有銘柄が空売りされている場合は?
上記のサイトを確認し、賃借銘柄を除き新興市場で機関投資家から空売りされている場合、短中期で勝負している銘柄は悔しいですが基本的に撤退します。
もちろん撤退といっても、即座に売却するわけではなく、できるだけ利益が大きいまたは損が少ないタイミングで売却します。
また、既に機関投資家から空売りされていて株価が下落している銘柄は撤退の対象ではありません。
なお、SBIのハイパー空売りなどの個人が日計りで行う空売りは対象外です。
撤退する理由
新興市場で賃借銘柄ではない場合は、信用買残が積み上がっているケースが多いため、売り崩しに合うと大幅に下落することがあり、上昇中の銘柄でも特定の水準よりなかなか上がらないことが多いです。
また、こう言ってしまっては元も子もないですが、機関投資家はプロであり、個人投資家の比ではないルールの下に投資をしています。
(2017/12/2追記)
以下の調査で記載した機関投資家の投資判断のポイントを知ることで、機関投資家が空売りを仕掛けてくるかどうかの参考になるかもしれません。

空売りをしかけてくる以上は、儲かる算段があり少ない資金で運用している個人投資家がまともに戦っても負けることが多いでしょう。
(2019年5月27日追記)
機関の空売りの傾向を調べていると、やはり信用買残が多い銘柄を狙っているようです。
理由としては、機関投資家は価格別の出来高や信用買残数をデータ化して把握することができます。
売り仕掛けにより個人投資家を損切りさせる事を計算に入れた戦略で空売りしてきます。
Twitterなどの情報を鵜呑みにした高値掴みの信念の低い信用買いや値ごろ感のみで信用買いしている個人投資家を損切りさせることは、資金力が豊富で組織的に研究し動いている機関投資家にとっては成長銘柄に投資し値上がりを待つよりもはるかに簡単に儲けられる戦略だからです。
スネ夫的な行動で情けないですが、個人投資家は強い者には逆らわない方が圧倒的に勝率は上がります(笑)
もちろん、空売りには返却期限がありますし、長期目線ではそれほど気にする必要はないと思います。
ただし、長期でも機関投資家から見て、ビジネスモデルが危うい場合や割高すぎると判断されているような会社はそもそも長期でも苦しいかもしれませんが・・・
また、機関投資家が買い戻すタイミングでは逆にチャンスとなるため、そのタイミングを掴むのは難しいですが、空売りから時間が経ち機関投資家が買い戻していることを確認してからエントリーするのは戦略として有効かもしれません。
(2019年5月27日追記)
機関投資家の空売りは本当に奥が深いです。
なぜ、この水準で空売りしてくるのだろうという銘柄も結構あります。
今後は機関の空売りに関して、もっと個別銘柄ごとに動きを追って研究していこうと考えています。
そんな中、あえて空売り残高の多い銘柄(バンク・オブ・イノベーション)に投資しました。
バンク・オブ・イノベーション(4393)や他の銘柄についても、このサイトで追って調べていきたいと思いますので、当サイトの空売り研究のカテゴリをチェックしてください。
バンク・オブ・イノベーション(4393)に投資した理由についても、以下の通り記事にしました。
